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第13話 世界に言うべきこと

last update publish date: 2026-09-26 21:41:00

第13話 世界に言うべきこと

 政府への緊急説明は、午後一時から始まった。

 昨日までなら学長室の大型モニター越しで済んでいた話だったが、今回は違った。内閣府から危機管理担当者と科学技術政策部門の責任者が大学へ直接やって来て、さらにオンラインで海外の共同研究機関まで接続されている。

 会議室の外には大学側の法務担当者と広報担当者が待機し、廊下の先には報道陣まで押しかけていた。

 誰かが情報を漏らしている。

 その事実だけでも、空気は悪かった。

「では、如月教授」

 内閣府の危機管理担当官である黒崎が、テーブルの上で両手を組んだ。

 五十代半ばの男だった。昨日まで画面越しに見ていた時より、ずっと疲れて見える。

「最初からお願いします」

「最初というと?」

「すべてです」

 逃げ道を塞ぐような言い方だった。

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